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執筆者の写真推カケ☆批評塾

推カケレビュー講座 受講者の感想①

【Aさんの感想】 →Aさんのレビュー


 まず、はじめに。

 講師は決してこの様に書いてくださいと言ったわけではないことをお伝えしておきます。むしろ「劇評と言いながら戯曲評(あらすじ過多)になりがちなのでよくよく注意してください」と言っておられました。にもかかわらず、なぜこの様な結末になってしまったのか。しくじり先生として書き残したいと思います。

 まず、これはどんなお話しだったのか。一言で言えば女性登山家の話であり、彼女に焦点を当てて書くものだと思っていました。しかし、見終わったときに心に残ったのは、その周りにいる人達の人生の機微であり、パッと「群像劇」という言葉が浮かんできました。思えば、ひとり芝居という言葉があってひとり映画という言葉がないように、群像劇も演劇特有の物ではないか?と思い、まずこの事について書いてみようと思いました。

全ての人物を書くのは無理だと頭では理解していましたが、群像と言うからにはある程度の人について書き記したい。その為にはどんな話だったかを洗い出すことが必要だと思い、結果的にただただあらすじを書き残すことになってしまいました。しかも、観たことのないお芝居でひたすらに登場人物のことを書かれても興味がわかず、また役者名についても情報過多であり、書けば書くほど、何が言いたいのか分からなくなる状態に陥っていました(この事は講評会で指摘されたところです)。

 文字数に間して、1,000字程度の文章を何度か書いたことがあったので、ある程度分かっていたつもりでした。しかし、これは誤りでした。例えばプールで100m泳いだことのある人が、そのまま川や海で100m泳げるかというと、決してそんなことはありません。考えてみれば分かることですが、自分事となると、実際には書いたことがないのに、あの時も出来た(1,000字書けた)と言う勘違いを生んでいました。

 そんなこんなで、まずいなと途中で思ったのですが、そのままノープランで書き進めてしまい、後に引けないというか、時間も字数もなくなってそのまま帰結することとなりました。

 思えばこれまでの文章は、自分が好きなことを主観的に書いてきただけであり、劇評に必要な分析や客観性、情報の取捨選択が出来ていませんでした。大いに反省すると共に、今回いくつもの文章を見比べることで、自分の得手不得手を知る貴重な経験となりました。改めて、講師や参加者の皆さんに感謝致します。ありがとうございました。



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